アデル、ブルーは熱い色(2014)を観た

映画

Amazonプライムビデオで観た。カンヌ国際映画祭で主演女優賞を異例のダブル受賞した作品らしく、おすすめで出てきたので、観てみた。

主人公アデルは女子高生。フランスでは未成年でも飲酒喫煙OKらしく、ガンガン飲んで吸っている。別に不良ではなく、勉強はきちんとしているし、将来のことも考えている。自分だったら飲んで吸ってセックスしていたら勉強なんか疎かになりそうだ・・とか思ったりした。

アデルは自分が女の子が好きだという認識がなかった。好きだと言われた同級生の男の子となんとなくセックスしても、燃え上がらない自分がいた。友達の女の子と冗談でキスされたことで自分は女の子が好きという感情が芽生える。

道ですれ違った青い髪の女の子が気になっているアデル。レズビアンが集まるバーに行ったら、その青い髪の女の子に会えた。美大に通う青い髪の彼女はエマ。ミステリアスなエマにアデルは夢中になっていく。

結果的にお金よりも自分がしたいことをしたい芸術派のエマと現実的で堅実なアデルとの心の距離見たいなものができてしまって、寂しくなったアデルが同僚の男と浮気しちゃって二人は別れる。

最初、映画の時間を見ないで視聴していたのが、気づいたら夜中になっていたので、何時間の映画だったんだ?と思ったら、3時間だった。長さは感じなかった。でも正直セックスシーンはそこまでやらなくていいよ・・もうやめて・・長い・・・と思った。これさ、いくら俳優とはいえ、デカい上映会場で自分の裸、股間のアップとか観るのしんどくない???観られるのも。出てる俳優たちの心のケアは大丈夫なのだろうか?という気持ちが沸いてきて集中できない。

アデルの浮気で二人は別れる。しばらくして再会する二人。アデルはエマとやり直したい気持ち爆発。エマにキスして股間を触らせる。エマはもう新しいパートナーがいる。キスに応えたが、泣きながら拒絶する。「もう愛してない」とエマは言う。アデルは泣きながら「わかった。もう惑わせない。行っていいよ。」と言う。一人残されたアデルが痛々しくてな。アデルが悪いんだけど、なんか気付いたら自分も泣いてた。

うーん。主演二人の熱演は素晴らしいが、セックスシーンが長いしやりすぎだし、名作か?と言われれば違うと思う。私は。主演二人がチャーミングだから見ていられたけれど、そうじゃなかったら途中で断念していたと思う。

3時間という長さを感じさせないし、アデルとエマが惹かれ合う目線のやりとりとか、美しいし、撮り方は上手いなと思った。若い女性の美しい裸体を見せたい監督なのだろうか。私的にはそういう場面を見せなくても二人が惹かれあったのはわかるんだから、エマがアデルに哲学を教えている場面とか、二人が同棲するに至った場面とかを入れてほしかった。アデルが浮気相手の同僚の男の人とのセックスシーンがなくてホッとした。マジで見たくない。キツい。

何だかなー。恋愛って何なんだろう。どんなに気が合う相手でもヤリたいと思わない相手だと友達で、ヤリたいという気持ちが芽生えたら付き合いたいという感情になるのだろうか。でも最初はヤリたいという感情があっても年月が経てば家族みたいになってヤリたいという感情は無くなっていくのが大半な訳で。性的欲求が強い人は満たされなくなって浮気する、または別れて他の人に行ったり。結婚は永遠の愛を誓うけど、そもそも何かを諦めないと続けていけない契約なのかもしれない。

人間、性欲が無くなればいいのにな。この人を守りたい、一緒にいたい、大切にしたい、という感情だけになればいいのに。それじゃ子供は出来ないんだけどさ。

恋愛経験値1の自分は、何だかこの映画を観て、そんな虚しいことを考えるなどした。

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