タクシードライバー(1976年)を観た。

映画

マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デニーロ主演の有名な映画だ。アカデミー賞も受賞しているし、映画の存在は知っていたが、今まで観たことがなかった。この映画がきっかけでジョディ・フォスターに恋したストーカーが大統領暗殺未遂を起こしたことをテレビ番組「奇跡体験アンビリーバボー」かなんかで見た。映画の存在は知っていたが、デニーロがモヒカン姿で鏡の前で銃を構えている姿が何だか強烈で観る気がしなかったのだ。

休みの日に暇でアマゾンプライムで何を観ようかと探していた時にこの映画が無料だったので観ることにした。44年前の映画なのか・・。デニーロは若いが、44年前とは思えない。

想像していた映画とは違った。もっとデニーロ演じる主人公が異常者で狂っていく様を見せるのかと思っていた。確かに狂っていて暴走するのだけれど、もしかしてあの時代、ベトナム戦争帰りで、何もかもに嫌気がさして頭がおかしくなってしまう人も決して珍しくはなかったのかもしれない。とも思った。その当時のニューヨークは今よりずっと治安が悪かったのだろう。銃社会は怖い。銃やめて。

観ている間、全く退屈しない映画を作れるのはすごいよな。撮り方が絶妙なんだろうな。なんでもない場面でも何故か引き込まれて観ていられる。

ラストは意外だった。デニーロ演じる主人公は人殺しをしたのに何故か英雄になってしまう。三人も殺したのに。最後はまたこいつやりそ〜という感じで終わる。

日々起こっている世界中の事件、それは本当にその解釈で良かったのだろうか。報道の仕方によって自分の感じ方が左右されてしまう。事件の当事者ではないから、報道を見て感じることしかできないけれど、いろんな意見を見て感じて、自分で調べられることは調べていきたい。

事実を曲げられて報道されていたり、都合の悪いことは権力で蓋をされたりする。

そんな世界は嫌だ。

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