在宅勤務の成れの果て

仕事

コロナの影響で、私は週に1〜2回出社して、その他の日は在宅勤務になった。在宅の日の朝は8時に起きている。出社する時の家を出る時間だ。寝巻きのままパソコンに向かい、定時になったらパソコンを閉じる。ずっと家で座っているのに腹が減って食べるので太った。通勤時間が無いのは大きい。着替えなくていいし化粧もしなくていい。1日24時間だったのが、27時間くらいになった感覚がある。自由に使える時間が増えたのに、やることと言えば、ユーチューブを見たり、アマゾンプライムビデオで映画を見たり、ツイッターを見たりしかしていないのだ。1日27時間感覚になったところで、以前とやることは同じだ。見ている時間が増えただけ。

こんな時こそ自己啓発のために勉強とかした方がいいのはわかっているが、やる気がでない。

以前までは金曜日の夜を楽しみに一週間を過ごしていた。でも今は金曜の夜が特化して楽しみではなくなった。金曜でなくても多少の夜更かしや朝寝坊ができるのだ。金曜夜の特別感が薄れてしまった。だからと言って、在宅勤務をしたくない訳では無い。できればずっと在宅勤務をしていたい。会社に行かなくてはいけない毎日に戻ったら、以前よりストレスを感じる体になってしまったと思う。今でも週1、2回の出社日でビジネス会話をするのが苦痛になっている。対して喋らないくせに。

一度ぬるま湯に浸かってしまうと、元に戻るのがしんどくなる。

私は出版会社の下請けで働いている。出版業界は厳しい状態が続いている。世の中はネット社会で本が全然売れない。その下請けなんて、常に首の皮一枚で繋がっているような状態で、いつ仕事が無くなってもおかしくない。私は仕事に熱意は無いし、いつ仕事がなくなっても、しょうがないと諦めている。でも本は好きだ。紙も好きだ。電子書籍は買ったことがない。紙で読みたい。お気に入りの本や写真集は紙で手元に置いて置きたいものだ。

そうは言っても、私も本を滅多に買わなくなってしまったし、読まなくなった。無料で見られるユーチューブや月500円のアマゾンブライムビデオで動画ばっかり見ている。

昔、神保町に初めてきた時、すごくワクワクしたのを覚えている。古書店が並んでいて、それぞれの店がジャンルごとにマニアックな品揃え。この街にくれば、探していたものがあるかもしれないと思わしてくれる。本を買った後に雰囲気のいい喫茶店やカレー屋さんに寄るのも楽しかった。

しかしこのコロナの影響で、神保町の老舗の飲食店が次々閉店している。あまり知られていない古書店もひっそりと閉店しているのかもしれない。老舗の飲食店はいつも人気で混み合っていたのに、2ヶ月店を開けないだけで閉店に追い込まれることに驚いた。個人経営は人気店でもそんなに利益は生まれないものなのか。

不景気が加速し、失業者が増える日本。もう傍観者ではいられない。私は生き残れるだろうか。

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