Amazonプライムビデオで「男たちの挽歌」(1986年)を観た。
1986年公開の香港映画だ。ジョン・ウー監督のヒット作で題名は知っていたが、今まで観たことがなかった。
香港マフィアの抗争、兄弟、友情を描いた映画だ。最初から最後まで飽きることなく夢中になれる映画だった。
チョウ・ユンファの表情、立ち姿、まさに俳優だった。すげーわ。私はホーの弟役のレスリー・チャンが好きなのだが、前半出てきた時には、ちょっと可愛すぎてこの映画には合っていないのでは?と思ってしまったが、話が進むにつれて、いや、レスリー・チャンがこの役で良かったと思った。チョウ・ユンファが慕っている兄貴分、ホー役のティ・ロンが魅力的だった。チョウ・ユンファとふざけ合う姿、弟を思う優しい顔・・すごく良かった。最後はハッピーエンドとは言えないかもしれないけれど、すれ違った弟と兄の思いが通じ合ったのがわかったので、自分的には納得のいく終わりだった。
「タクシードライバー」を観た時にも思ったが、魅力的な映画は何年経っても色褪せないんだな。
私が小学1年生の時、家族で香港に旅行に行った。その頃、父は香港映画とジャッキー・チェンが大好きだったので旅行先が香港になったのだ。バブルの終わり頃でうちにもまだお金に余裕があったのだろう。私はまだ小学1年生だったので、香港旅行の思い出は断片的にしか覚えていないのだが、映画の冒頭に映った80年代の香港の街並みがとても懐かしく思えた。
この映画が公開された時、父はまだ生きていた。父はこの映画を観ただろうか?一緒に映画について語り合いたかったな。
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