新たな沼に足を踏み入れてしまった・・。

タイBLドラマ

あぁ、扉を開けてしまった。もう後戻りは出来ないんだぜ・・。

少し前に話題になっていた、タイBLドラマがツイッターで数秒投稿されているのを見て、暇だし、ちょっくら見てみるか。と見始めたら最後、ゴールデンウィークのほとんどをタイBLドラマに費やしてしまった。ご丁寧にタイのテレビ局公式YouTubeチャンネルで公開してくれているのだ。英語字幕は公式がつけているらしいが、日本語字幕はファンがつけてくれているらしい。字幕をつけるのはすごい労力だと思う。本当に頭が下がる。ありがとうございます。感謝しております。

私はこれまで、BL(ボーイズラブ)の映画やドラマを見たことがなかった。BL漫画はチラッと読んだことがあるが、ラブシーンの描写が苦手で全くハマらなかった。腐女子になったらイカン!と自分を抑え込んでいたところもある。ただでさえ、私はもうすでにK-POP沼の住人なので、これ以上手を広げてしまったら、オタクに拍車がかかってヤバイことになってしまうのではないか・・と思っている。いや、思っていた。もう降参です。タイBLドラマ、あんた最高だよ。

ツイッターで話題になっていた、タイで現在放送中の『2 gather the series』を最初に観た。現在放送中で11話までYouTubeにアップされていてるのだが、朝から晩まで一気に観てしまった。このドラマは意地悪な人が出てこない。あ、恋敵が現れて邪魔されたりはするのだが、悪人ではない。優しい世界だ。

観ていて気になったことがある。主人公二人がめでたく付き合うことになるのだが、「俺はお前の彼氏なんだから世話するの当たり前だろ。」みたいなセリフや、恋敵に「テイン(彼)の世話は俺がする。」と言うセリフがある。彼のために飲み物を買ってきたり、日焼け止めを持ってきたり、体調の心配をしたり、常に気にかけてお世話をするのだ。当然といえば当然なのかもしれないけれど。お世話することに喜びを感じるのかな。お互いにお世話し合うって素敵だな。と思った37歳ある春の日。

主人公はサラワットとテインの大学生。いやー本当に二人ともかっこいいし、演技うまいぞ。タイ語は、コップンカー(ありがとう)、サワディーカー(こんにちは)、アローイ(美味しい)しかわからないので、セリフ回しの上手さは私にはわからないが、表情で私にぐいぐい訴えかけてくるぞ。私は塩顔が好きなので、最初はテイン可愛いな〜( ◠‿◠ )と思って観ていたが、今ではサラワットの美しく刈り上げられたうなじと完璧な横顔の美しさ、ぷっくり唇にやられてしまった。はぁ〜生まれ変わりたい。

扉を開けてしまった私は、それから続け様に『SOTUS』(全15話)、『Dark Blue Kiss』(全12話)を完走した。普段休み前でも午前0時前には寝て、朝8時には起きる生活をしていたのに、完全に狂ってしまった。目ギンギンで気づいた時には朝4時だった。

タイのドラマを初めて観たのだが、本当にちゃんとしていた。ごめんなさい。正直みくびっておりました。丁寧な人物設定、何より脚本が良いと思う。グッとくるセリフを言ってくれる。まさにそう言って欲しかったのよ〜。的確にツボをついてくれる。あぁ最初のシーンはこのことがあったからなんだね、と後からきちんと伏線回収してくれる。私は、BLドラマ=エロい、エロさ重視という思い込みが正直あった。しかし、違った。同性愛も男女の恋愛と何も変わらないことを描いている。タイも日本同様、同性同士の結婚は認められていない。主人公はそのことで悩んだりするのだけれど、カミングアウトした後、親も知ってたよ、友達もあ〜そうだったんだね、二人お似合いだね。という感じの反応だ。ドラマの中と実際は違うのかもしれないけれど、日本も同性が好きな人がいることが当たり前で、カミングアウトと言う言葉が無くなればいいなと思った。そう思っておきながら、自分も同性同士の恋愛ドラマをある意味面白がって観ているのだろうか?と自問自答するのだが。

タイでは、BLドラマに出演しても、いわゆるイロモノ扱いされることはないようだ。ドラマのファンは実生活でもカップルでいてほしいと思い、それにお応えして、プライベートでも仲良いところをインスタにアップしたり、ファンミーティングで二人の結婚式をしたりするらしい。ファンサービスがすごい。人気のカップルは、同じカップリングで他のBLドラマも出たりするとのこと。ファンにとっては嬉しい限りだが、そこまでしてしまうと実生活で恋人は作れないのでは?カップルとして売り出している期間は恋愛禁止なのか?なかなか闇深い世界なのかもしれない。

ファンが好きなカップルのラブラブ映像や写真を編集した動画がYouTubeにたくさん上がっていた。K-POPオタクと通づるものがある。K-POPオタクも自分の推しカップルで作成した動画が同じように上がっているし、ファンの二次創作、イラスト、追っかけて写真を撮るマスターさんのような人がいるところも一緒だ。ツイッターを見ていても、タイBLドラマにハマっている人はK-POPオタクが多いように思う。私は沼にハマるべくしてハマったようだ。

タイ語はとても耳障りが良い。字幕が無いと全く意味はわからないが、聞いているだけで何だか癒される。

ゴールデンウィークが終わってしまった。早く土日にタイドラマをぶっ通しで観たい。自粛期間の心のオアシスを見つけた。

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