パスポートを申請して色々思った日

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この間、平日休みを取ったついでにパスポートの申請に行った。

以前作ったパスポートが期限切れていて、海外旅行に行く予定は今のところ無いのだが、写真付き身分証明書が欲しかったのといつでも海外に行けるようにしておこうと思い、まずは戸籍謄本を取りに役所の出張所に行った。身分証明書が保険証しか持っていなかったので、誓約書みたいなのに自分の名前と両親の名前、生年月日を記入してくださいと言われた。母の生年月日は記入できたが、父親の生年月日を私は覚えていなかった。父親は30年以上前に亡くなっている。

「すみません。父親の生年月日を覚えていなくて・・」と言うと、「あぁ。それじゃあ未記入で大丈夫ですよ。」と言ってくれた。大丈夫なのか。よかったと思ったと同時に私はなぜ今まで父親の生年月日のことを考えたことがなかったのだろうと思った。亡くなってから父親の誕生日を気にしたことがなかった。母親は亡くなった夫の誕生日に毎年、父のことを思い出しているのだろうか。

家に帰って母に父の生年月日っていつだっけ?と聞いたらスラスラ答えた。覚えていた。

戸籍謄本を見たら、きちんと私と離婚した夫の名前も書いてあった。バッチリ戸籍に残ってしまうから、離婚歴があることを隠せないのだな、と思った。バツイチとはこういうことか。

それから証明写真でパスポート用の写真を撮ることにしたのだが、炎天下の下にある証明写真の小部屋はサウナだった。中に入ると一瞬で汗だくになり、拭いても拭いても汗が噴き出てくる。しかもデカいカマキリが鎮座していて、いなくなってくれない。カマキリに気を遣いながら操作する。10年同じ写真になるからと、いつもより丁寧に化粧をしたのに溶けた。

何回も撮り直しができる機械だったのだが、何回撮っても私の顔じゃない。違和感しかない。諦めて完了ボタンを押す。出来上がった写真を見て驚愕。この人誰??私と同じ髪型服装をした別人だ。もし、この写真を警察から見せられて「この写真はあなたですか?」と聞かれたら私は自信を持って「私じゃありません」と答えるだろう。

パスポート申請センターに行き、必要書類を書いて受付に出す。係の人が「写真確認させていただきます」と言われ、写真と私の顔を見比べる。心の中で(顔が違いすぎるから何か言われるかな)と若干思ったが大丈夫だった。やっぱり他人から見た自分はこの写真の顔なのか・・。

申請を終え、2週間後に無事にパスポートを受け取った。この顔写真で10年か・・。

自分で認識している顔と別人すぎて心配になりネットで検索したら、同じように普段鏡で見ている自分と写真との違いを感じている人がいるようだ。鏡で見ている自分は反転しているのと、見慣れているので自分の都合よく見えている可能性があるとのこと。ちょっと違うとかいうレベルじゃなくて別人なんだが、これが他人から見た自分なのか・・。なんか怖いし、嫌だなぁ。

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