公開から30周年の4Kリマスター版を観に行った。
この映画は以前にDVDレンタルで観て、手元に置きたいと思い10年くらい前にDVDを購入した。それからしばらく観ていなかったのだが、今回4Kリマスターで観られるのが嬉しくて公開初日(先週の金曜)に会社帰りに有楽町の映画館に観に行った。
3時間近くある映画なので何も腹に入れ無いのは無理だと思い、就業後に会社近くのおにぎり屋さんでシーチキンマヨと高菜のおにぎり二つ購入し、急いで電車に乗った。
絶対に冷たいビールと一緒におにぎりが食べたかったので、ビールは有楽町に着いたらコンビニで買おうと思っていた。しかし有楽町駅に着いたのは上映時間の10分前。やばい時間がない。そしてコンビニが見当たらない。映画館はビックカメラのビルの8階。そこの映画館は売店がなく、ちょっとした飲み物くらいしか置いていない。コーラとか買うしかないかぁと諦めかけた瞬間、ビックカメラの各階フロアの案内図に「2階 酒」の文字!!
急いでエスカレーターを駆け上った。「酒!酒!酒はどこ?」と見回し、フロア端に見つけた。急いでビール2缶抱えてレジへ。ビールなら何でもいいやと値段も見ずに目についたものを購入した。
無事に着席後すぐにビールを流し込む。レジで会計の時に高いなと思ったのだが、1缶500円くらいする北海道のクラフトビールだった。やけに美味かった。
最終の回だったからなのか、本編前の予告はなく、すぐに本編が始まった。
時代に翻弄され、振り回された京劇の俳優の話。
前半は目を背けたくなるような少年たちへの虐待の場面が続くので正直しんどい。
小豆子を演じる少年よ、天才じゃない?
どんな状況に見舞われてもブレずに気高い蝶衣がカッコよく、健気で悲しい。
映画館4K映像で見るレスリーチャンは表情や所作、すべてが蝶衣だった。
レスリーチャンが素晴らしいのは言わずもながだが、今回はコンリーの素晴らしさを再認識した。俳優とは、こういう人たちのことを言うのだろう。説得力があるんだ。
以前観た時は、コンリー演じる菊仙が邪魔でしょうがなかったのだが、改めて観たら菊仙は愛が深い人なんだと思った。小樓のことちゃんと愛しているし、アヘン中毒になった蝶衣を介護するし、傷ついた蝶衣をほっとけないところもある。
スケールが壮大すぎて圧倒される。上映時間172分を全く長く感じさせないテンポの良さもある。
映画館で観るべき映画だ。もう一回観に行こうか迷っている。
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