私は20代半ばに大腸ポリープが出来てから、定期的に大腸内視鏡検査をしている。
一度大腸ポリープになった人はポリープが出来やすい体質ってことで1年とか2年とかおきに検査の必要がある。
今までは検査の前に一回病院に受診して、検査当日に自宅で朝から事前にもらっておいた2リットルの下剤を飲んで大腸から便を出し切ってから病院に行く流れだったのだが、今回検査する病院は検査当日に病院に行ってから下剤を飲み、そのまま検査することも選べた。2回病院に行くのも面倒だと思い、病院内で下剤を飲むことにした。
検査当日、病院に行くと下剤を飲んで便を出し切るための空間に案内された。1畳無いくらいのスペースに仕切られていて中には小さな机と椅子。壁からアームが伸びていてタブレットが見られるようになっていて、前はカーテンがかかっていた。洋服屋さんの更衣室みたいな感じ。行った時は6人くらい私と同じように下剤を飲んでいる人がいた。
大腸内視鏡検査は何回目か忘れたがもう何回も受けているので、2リットルの下剤もまかしとけって感じだった。タブレットではAmazonプライムビデオが見られたので、映画を観ながら下剤を飲み進めていた。しかし飲めど飲めど便通がこない。あれ〜?下剤を半分以上飲んでからようやく便が出始めた。こんなの初めてだった。その後も便の出が悪い。看護師さんがときより様子を伺いにきてくれるのだが、便の出が悪いみたいですねー。もっとお水も飲んでください。と言われ、下剤と共に500mlのペットボトルの水を5本飲んだ。大腸内の便を出し切って透明にならないと検査できないのに、下剤2リットルを飲み切った後も便が茶色かった。Amazonプライムで映画2本観終わってしまった。
その後も水を飲み続け、ようやく便のカスが出なくなってきた。
排便した後にトイレに置いてある呼び出しボタンを押して看護師さんを呼んで便をチェックしてもらうのだ。「う〜ん。まだ色が濃いですね・・。」と言われ、またひたすら水を飲む。
その後も便はなかなか透明にならない。何度もトイレに看護師さんを呼び、私の便をチェックしてもらう。私の便を見ながら「う〜ん」と悩む看護師さん。こんなに他人にまじまじと自分のウンコを見られるなんて。水分が得意な私でももうこれ以上水を飲むのはキツかった。お願いだからもうOKにしてください・・!!と心の中で願った。ようやく「もうこれでいっちゃいましょう。」と言ってくれた。
はぁ〜やっと検査が受けられる。その頃には他の人は便を出し切り終わっていて誰もいなかったので私待ち状態で気まずかった。
検査を受けるためにお尻の空いた紙パンツを履き、検査着に着替えた。水を飲みまくったせいで体中が冷えていたので、血圧を測る機械をつけるときに看護師さんが私の手を触った時に「ヒャ!冷たい!」と言い、手をにぎにぎしてくれた。なんだか人肌が暖かくて嬉しかった。
腸の動きを鈍くする薬と鎮痛剤を点滴される。鎮痛剤でも眠るわけじゃなく、少しぼーっとするくらいだ。肛門から内視鏡のカメラを入れて最初に奥まで入れてカメラを引いていきながら大腸内を見ていくのだが、今回は肛門に近い直腸のところにポリープが一個あって切除した。
やはりまたポリープできていたか・・。一週間は禁酒だ。
一ヶ月後に切除したポリープが良性か悪性か結果を聞きに受診することになった。
下剤を飲み始めてから検査受けるまで4時間以上かかった。いつも下剤を飲み切る前に便を出しきれていたので今回も余裕〜と思っていたのに、こんなに便を出すのに手こずるなんて想定外。私は旅行とか行くと便意を感じなくなるタイプなので環境が変わると便が出にくくなるのかもしれない。今度受けるときは自宅で下剤を飲むのを選択しようと思った。
40歳過ぎたら毎年大腸内視鏡検査を受けた方がいいと聞くけれど、実際検査受けている人はどれくらいいるのだろう。大腸のポリープは大きくなると悪性化することが多いので内視鏡で小さいうちに発見して切除するのがいいと言われた。私が始めて大腸ポリープできたのは20代半ばなので、40歳過ぎたらなんて言わずにもっと早くにみんな検査受けた方がいいのでは?と思っている。
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