子宮全摘出手術を受けた(前半)

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子宮全摘出手術を決めてから、休み中の仕事調整をして予定通りに入院することになった。

6日間の入院生活だった。

手術を決めてから不安な気持ちが最初はあったのだが、その間に母の食道がんが見つかったので母のことが脳内を占めることになり、すっかり自分の手術のことは考える余裕が無かったので不安はなくなっていた。

私の手術に付き添うはずだった母は入院中なので、先生に母が付き添えなくなったことを伝え、何かあった時のために姉に手術中は電話待機してもらうことにした。

入院の二日前に病院から電話があり、「前に入院している人の退院が伸びたので第二希望のお部屋となります」とのこと。差額ベッド代がかからない大部屋を第一希望にしていたのだが、第二希望の差額ベッド代11,000円の個室になってしまった。私は寝てる時に歯軋りをするので同部屋の人に悪いと思い、うるさくないようにとマウスピースも購入済だったのに必要無くなった。

手術前日の入院当日、電話では差額ベッド代11,000円の部屋のはずだったのだが、そこも空きがなくなったので差額ベッド代19,800円のプレミアム部屋になるとの説明。え・・そんな高いの無理だってばと思い戸惑っていたら、11,000円の部屋の代金で19,800円の部屋を使って良いとのこと。ああ・・そうだよね。ビックリした。

予定外にいい部屋になったのだが、めちゃくちゃ快適だった。これを味わっちゃったらもう大部屋には戻れないよ。ホテルのような病室だった。

手術前日:お昼前に入院し、昼食が出た。白身魚の煮付け、お吸い物、ご飯、バナナ。手術前に下剤と浣腸で便を出さないといけないので消化の良いメニューだ。普段濃い味派の私にはおかずが全く味がしなくて白飯が進まない。食べ終わった後、先生の診察、麻酔科の先生の説明があった。

私は風恐怖症と閉所恐怖症なので、麻酔前の酸素マスクでパニックになるのではないかと心配なこと、強度近視で裸眼だと怖いので直前までメガネが必要なことを伝えた。

手術室に流す音楽とアロマの香りが選べた。正直、自分は手術中眠っているのだから、先生が失敗しないような音楽を流してほしいな・・と思ったのだが、患者が緊張しないように色々考えてくれているんだろう。100通りくらいある中から「2000年J-popメドレー」を選んだ。あればK-popが良かったのだが無かった。アロマは4種類くらいあり、ヒノキの香りを選んだ。

その後部屋に戻り、夕飯までずっとNetflixで韓国ドラマを観ていた。夕飯は鶏肉と野菜をくたくたに煮たやつ、お吸い物、ご飯、みかんの缶詰。やはり味がしない。こっそり持ってきた梅干しで白米を食べた。

ご飯を食べた後、おへその掃除があった。ベッドに仰向けになり、看護師さんに綿棒とジェルのようなものでグリグリしてもらう。その後、浣腸をしてもらった。浣腸ってすごい。できるだけ出すのを我慢してくださいね、と言われたのだが1分も我慢できずにトイレに駆け込み、脱糞。その後、お風呂に入った。個室なので何時に寝ても構いませんが明日手術なので夜更かししないようにしてくださいね、と看護師さん。何だかソワソワして夜中2時くらいまで寝れなかった。

手術当日:朝6時起床。眠れなかったので何だかダルい。朝7時に二度目の浣腸をしてもらう。今回も1分も待たずに脱糞。手術は朝9時半からで30分前に血栓防止の着圧ソックスを履いた。9時25分に看護師さんが部屋に呼びにきてくれて歩いて手術室へ向かう。

広い空間にポツンと小さい手術ベッドが置いてあった。流れていた音楽は倉木麻衣の聞いたことあるようなないような曲だった。頭に不織布の帽子を被り、上半身の服を脱ぐ。看護師さんがタオルで上半身を隠してくれてベッドに仰向けになった。心配していた酸素マスクはちょっと怖いと思ったのだが、すぐに点滴からの麻酔が効いて意識が無くなった。

「おもちさん、聞こえますか?」と肩をポンポン叩かれると、ぼーっとしながらも意識が戻った。まだ呼吸器が喉に入っているので声は出せず、目を動かした。流れるように喉から呼吸器が抜かれ、酸素マスクをつけられ、手術台からベッドへ移動。あっという間に病室に戻った。麻酔ってすごいなぁ。眠っている間に手術が終わっていて手術室にいる間に目を覚ますことができるなんて。ぼーっとしていたのがだんだん普通に戻って自分の体を見ると管だらけだった。お腹から管(血を抜くため?)、おしっこ出す尿管カテーテル、足には血栓防止のマッサージ機、腕に点滴、胸に心電図を測るコードがついていた。

看護師さんから「あと2時間はそのまま仰向けのまま動かないでくださいね。水分は明日のお昼まで取れません。」とのこと。尿管カテーテルが入っているので自動的に尿が排出されているが、おしっこ我慢している感覚がすごくてトイレに行きたくて堪らない。

母と姉に手術が終わったら連絡ちょうだいと言われていたが、携帯を持つのも何だかしんどくてLINEで「終わったよ」しか打てなかった。

2時間が経ち、やっと寝返りが打てる!と思ったのだが、膝を立てるのと少し体を斜めに横にするくらいなら大丈夫ですよ、と言われた。ずっと同じ姿勢で寝ているので体が痛い。腰が痛いので膝を立てて、少し体を横にして背中にクッションを置いてもらう。少し楽になったが起き上がれないし、体に管がついていて完全に寝返りが打てる訳じゃないので辛い。足につけているマッサージが絶えずウィーンウィーンと動いている。頭も痛くなってきてダルい感じがしたので、看護師さんに私、熱ありますかね?と聞いたら38度5分だった。喉が渇いたのに水分は取れないので看護師さんに口に水を入れてもらい、うがいで口を湿らす。

起き上がれるのは次の日のお昼頃、先生が回診に来た後に問題なければ管が取れるとのこと。眠れないので全然時間が過ぎない。とてつもなく長く感じた時間だった。

術後1日目に続く・・・

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