酒は悪なのか。

うちは親戚含め全員酒飲みだ。底無しだ。しかし、私と姉はあまり飲めない。特に姉は子供を産んでから体質が変わったのか、めっきり弱くなり、缶チューハイ1本くらいしか飲めない。兄は母の次に酒飲みだ。昔、兄の部屋にウォッカの空瓶が何個も転がっていて、ウィスキーをポケットに入れて外出しているのを見た時は、『こいつヤベーぞ』と思った。私も酒は好きだが、最近ではビール1本、缶チューハイ4本くらいしか飲めなくなってしまった。二日酔いが酷い。それに比べて母は異常だ。朝から台所でプシュッと缶を開ける音が聞こえる。常にアルコールを摂取している。アルコール外来に行ったら絶対に、あなたは中毒ですので即入院してください、と言われるだろう。一発アウトだ。そんな生活を何十年も続けているのに、健康診断の肝臓の数値で引っかかったことがないのだから、特殊な肝臓を持っているのだろう。酒量が半端ないので、普通の人だったら完全に体がやられている。でも母も去年、大腸癌が出来たし、全く酒の影響が無いとは言えないのだが。日本酒、焼酎、ワイン、ウィスキー・・飲めない酒は無い。私は母のことを酒の申し子と呼んでいる。

2年くらい前に叔母の家に母と行った時に、私は先に限界を迎えて寝たが、母と叔母は朝方まで飲み続けていた。朝起きたらワイン6本が空になっていた。私はワインを飲んでいない。二人で一晩でワイン6本・・。しかも母の枕元には飲みかけの缶チューハイが置かれていた。翌日、昼前に母と叔母が起きてきたが、ケロっとしていた。私だったら二日酔いで死んでいる。二人とも二日酔い未経験らしい。類稀なるアルコール分解能力DNAを持っているのだろうか。恐ろしい。

常にほろ酔いな母。シラフの時がたまにしかないので、喋った内容を覚えていないのだ。私が中学生の時、三者面談の日に母が学校にこなかった。母は仕事をしていて、その日は抜けて学校に来る約束をしていたのに、酔っ払っていた時にその話をしていたので覚えていなかった。母は言われた覚えはないと言い張り、何なんだこの親。。と悲しくなって泣いた。それからは大事なことは紙に書いて渡し、何度もしつこいくらい繰り返し言うことにした。

子供の頃は酒を恨んだ。酒が無ければお母さんは酔っ払わないのに・・。(完全に飲みすぎな母が悪いのだが)

しかし私も母ほどではないが、酒は好きだ。母を反面教師にし、ほどほどに嗜みたいと思う。

酒は飲んでも飲まれるな。

一番母に教訓にして欲しいが、もはや何言っても響かないことを私は知っている。

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