腹腔鏡下胆嚢摘出手術を受けた(前半)

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胆嚢摘出手術を受けるため、一週間休みを取った。

日曜入院、月曜手術、金曜退院の予定だった。

手術日前日(日曜日):機内持ち込み可サイズの小さなスーツケースに荷物を押し込み、10時に入院。

入院病棟は8階で景色もよく、病院は2年くらい前に建て替えたばかりなので施設は綺麗だった。

去年の入院で個室の過ごしやすさを味わってしまったので、本当は個室にしたくてしょうがなかった。

しかし、差額ベッド代1日12,000円✖️6日間=72,000円は痛いので諦めて大部屋にした。

70〜80歳くらいのおばあちゃん2人、私と同世代くらいの100キロくらいありそうな大きなオバサンと私の4人部屋だった。

特にやることはなく、術後に看護師さんに着せてもらう着替える服を準備しておいたり、動かなくても手が届くようにリップクリーム、ティッシュ、タオルを枕元に配置したり、荷物を整理したりしていた。

12時にお昼。煮麺、卵豆腐、茄子の煮浸し、バナナ。手術前だから消化の良いものなのだろう。

お昼食べた後に、看護師さんがへその掃除をしにきてくれた。

「へそに毛は生えていますか?」と聞かれ、(え?自己申告制?全く毛が生えていないと言えば嘘になるけど・・え、どっち?)と3秒考えた後に「太い毛はないと思うのですが・・」と言いながらへそを見せた。

看護師さん「あ、大丈夫ですねー」大丈夫で良かった・・。へそにオイルを塗り、綿棒でぐりぐりしてもらった。

その後、検温や血圧測ったりするくらいで特に検査とかはなかった。シャワー室の予約が14時から取ってあったので、シャワーを浴びた。

さっぱりしたあとも特にやることはなく、YouTubeとか見ながらダラダラとしていた。

15時ごろ看護師さんから手術の流れについて説明があり、尿管は入れないかもしれないと聞いた。術後は動けないから尿管が入るのだが、ずっとおしっこ我慢している感覚があって子宮の手術の時に嫌でしょうがなかった。それを聞いて嬉しくて、「え!尿管入れないかもしれないんですか!?」と言ったら、看護師さんに「若いからね〜」と言われた。何歳までが若いカテゴリーに入るのだろう。

どうか尿管入れなくて済みますように。

19時夕飯の時間。鯖の煮物、里芋の煮物、ブロッコリーの煮物。煮物だらけだ。美味しくないし、足らない。お腹すいた。

それにしても部屋が寒い。荷物を極力少なくするために半袖Tシャツしかもってきておらず、上着は薄手のジャージしか持ってこなかった。でも同室の大きなオバサンが暑い暑いと言っていて小型扇風機までつけている。暑いので氷まくらをくださいと看護師さんに言っているので、そこで私が寒いので部屋の温度上げてくれませんか?とは言いずらい。

布団をかぶっていても寒くて、看護師さんに頼んで布団をもう一枚もらった。でも同室の他のおばあちゃん達は寒いと言っていないし、寒いの私だけなのか??

21時以降は水分も取ってはいけないと言われた。私は喉乾き症で常に飲み物がないと落ち着かない人なので、飲めないのが辛い。でも我慢しなければ・・。21時までに水分をたらふく飲んだ。

21時消灯。相変わらず部屋は寒くて布団かぶって靴下二枚履いて丸くなっていたが寝られない。夜中でも隣のおばあちゃんがマジで10分起きくらいにトイレに行く。え、今さっき行ったばっかりじゃん!と言いたいけど言えない。何かしらの病気なのだろうか。

私の横がトイレだったので、トイレのドア開け閉め、流す音が気になってしまう。何日か入院すれば音にも慣れて眠れるようになるんだろうが、初日はやはり眠れない。

手術当日(月曜日):7時に看護師さんに「朝ですよー。検温です。眠れましたか?」。私「全然眠れませんでした」1時間くらいは寝たかもしれない。

隣の10分おきにトイレに行くおばあちゃん。看護師さんに「昨日は何回くらいトイレ行きましたか?」と聞かれて、「5、6回かな」と答えていた。(いやいや、30回くらい行ってるから・・)と心の中でツッコミ。眠れなかったからか、なんだかダルくて頭が重い。

手術は13時開始の予定だった。9時に手術着のガウンに着替え、点滴をしてもらった。看護師さんから「13時近くなったら貴重品を引き出しにしまい、その鍵を貴重品袋入れておいてください」と指示があった。

13時まで特にやることはなく、Netflixで昔のドラマなどを見ながら待った。

隣のめちゃトイレ行くおばあちゃんの所に先生が尋ねてきた。そのおばあちゃんは多分、大腸の手術後で、糖尿病も患っているようだ。

皮膚が炎症を起こしているところを診察しに先生が来たようだった。

その先生は担当医では無い別の先生ようで、おばあちゃんの状況をよく分かっていなかった。

「退院したら、どこに帰りますか?」と聞いていて、おばあちゃんは「自宅です」と答え、先生は「それじゃあ退院したら、ここに通ってくださいね」と言っていた。

診察が終わって先生が戻ろうとした時に看護師さんが先生を呼び止め、「〇〇さんは退院したら自宅じゃなくて転院!施設!アルツハイマーなんです!」と囁き声で言っていた。

囁き声だけどめちゃ聞こえて、おばあちゃんにも聞こえちゃうんじゃ?大丈夫?と思った。

めちゃトイレ行くのはアルツハイマーだからなのかもしれない。

そのおばあちゃん、受け答えもハキハキしているし、よく看護師さんと笑い合っているし、家族も面会に来ていて会話も隣から聞いていても全くそうは感じなかった。わからないものだな。

もう一人の同室もおばあちゃんも看護師さんに「ここどこ?」と聞いていた。

自分も将来アルツハイマーになるのだろうか。お金も無いし面倒見てくれる人もいない私はアルツハイマーになったらどうなるのだろう。怖いな・・。有効な治療薬、開発されますように。

12時50分ごろ看護師さん「そろそろ呼ばれると思いますので、準備しておいてください」と声が掛かった。いよいよか。不思議と緊張はしていなかった。

貴重品袋を預け、看護師さんに案内されて手術室まで歩いて向かった。手術室のドアの前で3人、助手の先生だろうか。「名前と生年月日をお願いします」。私「〇〇です。昭和58年・・」と言った途端に緊張が急にやってきて声が震えた。なんだか急に怖くなってきた!

手術台に案内され、タオルで体を隠してもらいながらガウンを脱ぎ、下のパジャマとパンツを脱いだ。みなさん、テキパキせかせかした動きで気持ちが追いつかない。あれよあれよと酸素マスクをつけ、麻酔が入った。「だんだんボーッとしてきますよー」と言われ、みなさんがじーっと私が眠るのを待っている。まだかな?あれ?と目をぱちくりしたところまでは覚えている。

「〇〇さん。終わりましたよ。わかりますか?」と言われ、目を開けた。その瞬間喉から呼吸器?が外されて酸素マスクをした気がする。その瞬間からお腹が痛かった。手術室から入院している部屋までガラガラとベッドで自分が運ばれているのは分かったが、痛みで目が開けられなかった。

後半へ続く。

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