中学、高校生の時、映画にハマっていた。今みたいにネット配信が無かったから、映画館に観にいくか、近所のレンタルビデオ屋さんでレンタルするかだった。
もう潰れてしまったけれど、以前住んでいた場所にあったレンタルビデオ屋さんで何度も同じ映画を繰り返し観た。新しい映画を借りずに何度も旧作レンタルした。そんなに同じ映画レンタルするなら購入すれば？と思うが昔は映画のビデオが高かったのだ。一本14000〜17000円くらいしたと思う。昨今の格安映画DVDにはビックリだ。
色々な国の映画を色々観た。自分の知らない世界を映画で知れた気がする。夢中になってみた。今の自分より隔たりなく、いろんな映画を観たと思う。
レンタルビデオ屋さんでは、日本映画より外国映画の方が人気があったし、沢山の映画が並んでいた。そんな中、まだDVDも無い時代に飽きずに何度も旧作レンタルした日本映画が２本ある。
一本は『ひみつの花園』1997年公開の矢口史靖監督
私はこの映画が好きで高校生の時何度もレンタルした。10回以上は観たと思う。アマゾンプライムビデオで観ることができたので、20年振りに観てみた。やっぱり面白い！
お金が大好きな銀行窓口で働く咲子。ある日、咲子は銀行強盗にお金５億円と共に誘拐される。一命を取り留めた咲子は、海に沈んだ５億を手にするために、なりふり構わず色んな挑戦をする。
低予算で作られたこの映画。いい具合なチープさ。低予算の良さを発揮している。駄作という声もあるが、私にとっては傑作だ。
二本目は『毎日が夏休み』1994公開の金子修介監督
久しぶりに観ようと思ったのだが残念ながら、配信はしていなかった。DVDは発売しているようだ。
私はこの映画を映画館に観にいき、その後ビデオ化されてビデオ屋さんで何回もレンタルした。
主人公は中学生スギナ。10年前に離婚した母と再婚相手の成雪との三人暮らし。登校拒否のスギナと同じく出社拒否の義父。スギナと義父はぎこちない関係だったが連帯感が生まれ、スギナと義父は二人で何でも屋さんを始める。
主人公の佐伯日菜子がびっくりするくらいセリフ棒読みなのだが、それもこの映画の独特なエッセンスになっていると私は思う。別に飛び抜けて面白い作品では無いのかもしれないが、私はこの映画の世界観が大好きだったのだ。どこかで配信してくれないだろうか。また観たい。
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